~航海図と3つの気づき~
神田から根津へ
ちょっと前に書いた「終わりのはじまり 2026」とつながっています 😄
今日の七福神めぐりと新刊のお祝いのひとときを、ゆるりと綴ります ✨
今日、ついに七福神めぐりの朝がやってきました。
胸の奥にはワクワクよりも
「音声が上手く録れるか」
「ブログが面白く書けるか」
という緊張がありました。
でも、それを含めて、今日の旅のはじまり。
ともこ先生の新刊
『誕生日が教えてくれる 人生の歩き方』の出版記念イベントに、
御祝いと感謝を届けたい。
日本古来から伝わる御神酒を探し、神田豊島屋Rita-Shopへ。
ならば、神田明神にお詣りも、と計画を立て気づけば、
わたしなりの七福神めぐりをすることに。
🎧Audioguide音声① 自宅・出発直前
神田明神 「はじまり」
旅のはじまりは、神田明神。
鳥居をくぐる瞬間、少し緊張が走りました。
これまで準備してきた時間が、いっせいに“現実“となったと感じたからです。
巳巳の日ということもあり、境内は思っていた以上の人出でした。
インバウンドの方の姿も多く、
人は誰しも、豊かさを願うのだな、と少し可笑しくなりました。
そんなことを思いながら、
この日のわたしもまた、何かを受け取りに来ていたのだと思います。
引いたおみくじは、吉。
「人への想いを大切に」
その一文に、
そっと背中を押された気がしました。
ともこ先生へ御神酒をお届けすることも、
わたしがやろうとしていることも、
間違いではないのだと、少し心が軽くなりました。
すると、
胸の奥がぱっと明るくなり、
少しの緊張に加え、
ワクワクとウキウキが静かに重なっていきました。
あぁ、今日この瞬間に立てたことに 感謝。
🎧Audioguide音声② 神田明神
湯島天神 「揺れ」
神田明神から歩いて10分程の、
やや急な坂を上り、少し下る。
けれど、道は真っ直ぐに進むだけ…
どうしても、音声を上手く録りたい
という意識が強くなってしまう。
🎧Audioguide 音声③ 湯島天神
そんなことを考えながら歩いていると
どこからか、太鼓の音が響いてきました。
猿回しの舞台が始まったのです。
その音を聞いた瞬間、
ふいに胸の奥がざわりとしました。
江戸の湯島天神を舞台にした、高橋克彦の短編『梅試合』の情景が
不思議と重なります。
江戸の終わりに生きた人たちも、
きっとこの場所で梅を楽しみ、
同じような賑わいの音を聞いていたのかもしれません。
そう思っていると、
今のわたしと遠い昔とが、
すっと重なった気がしました。
ほんの一瞬のタイムリープでした。
そして気づきました。
上野へ向かうこの道は、
15年前のわたしに会いにいくための道なのかもしれない、と。
上野・不忍池辯天堂 「過去」
春の陽射しは まだ遠く、
風はひんやり心地いい。
歩くほどに、時間が遡るようで、
足は前に進んでいるのに、心は過去へ
向かっていく。
過去の記憶と今のわたしを照らし合わ
せるような感覚で、ひとつひとつが
答え合わせのように感じられました。
🎧Audioguide 音声④ 上野不忍池辯天堂
湯島から上野に向かい、不忍池辯天堂に。
池の水面には枯蓮が広がり、冬の名残りと春の気配が交差するようでした。
その真中に浮かぶお堂は、
まるで現実と異世界の境目のようでした。
やはりこちらも、思った以上の賑わいで、
わたしもその中のひとりとして、
今日だけ授与される金運守を手にしました。
そして何故かこちらでも、おみくじを引きたくなりました。
引いたおみくじは、末吉。
中を開くと、そこには小さな辯財天さまがかたちどられた
金の御守りが入っていました。
なんだか物語の中で、“アイテム”を受け取る主人公みたいだ、と嬉しくなりました。
手の中にある小さな辯財天さまを見ていると、胸の奥がじんわり温かくなります。
表現者として特別な才能があるわけではないけれど、
わたしなりの表現を続けていくことを、
そっと見守ってくれているように感じたからです。
歩き出し始めると、ふと、あの不思議なトランクのことを思い出しました。
外から見ればただの鞄ですが、ぱちんと、留め具を外すと、
想像を超える世界が広がるのです。
もし、今日という一日をそのトランクに入れて開いたなら、
神田明神で感じた、少しの緊張感。
湯島天神で響いていた、あの太鼓の音。
江戸の空気と重なった、ほんの一瞬のタイムリープ。
辯天堂で受け取った、小さな御守りのぬくもり。
それぞれが、
小さな魔法動物みたいに、
息づいていました。
過去のわたし
今のわたし
未来のわたしも
すべてこのトランクの中にいるような感覚です。
目には見えないけれど、確かに存在しているものたち。
時間を飛び越えるデロリアンはいらない、と感じました。
この道を歩くことそのものが、わたしのタイムリープなのです。
そう思いながら、先へと歩を進めました。
根津神社 「凶」
辯天堂をあとにしても、物語は終わりません。
デロリアンも、
魔法のトランクも、
もう目には見えません。
それでも胸の奥では
何かが静かに動いています。
過去へ戻る魔法は持っていないけれど、
過去と向き合う旅は、まだ続いていました。
そして
めぐりの最後、根津神社へ向かいました。
この道は、
15年前、愛犬さくらと歩いた散歩道。
身体が覚えている。
迷いなく進む足取りに、
時間が折り重なる。
あの頃のわたしと、
今のわたしが、同じ道を歩いている。
そして、ふと思う。
辯天堂で開いたのは、
魔法のトランクじゃない。
閉じたと思っていた、
15年前のわたしだったのかもしれない。
その続きを抱えたまま、わたしは根津神社の鳥居をくぐりました。
さっきまで過去を歩いていたのに、
ここは、はっきりと今。
根津神社でおみくじを引くことは決めていました。
最後のおみくじ。
引く。
開く。
… 凶。
はっ。
え。
うそでしょ。
今 ここで!?
さっきまで物語のようだったのに…
胸の奥が、ひやりと冷える。
みぞおちに、鈍い塊を叩き込まれたみたいになった。
息がうまくできない。
やっぱり。
やっぱり、わたしは持っていない。
やっぱり、何者にもなれない。
その言葉に、みぞおちごと、どん、と突き落とされた。
しばらく、何も考えられなかった。
凶。
たった一文字なのに、
こんなにも重い。
でも。
… 大丈夫。
ここは終わりじゃない。
わたしは、ここに立っている。
神さまに試されたかもしれないし、
ただの偶然かもしれない。
だけど。
今ここで、胸が痛んだということは、
まだ、諦めていないということだ。
何者かになりたいと、
本当は、まだ思っているということだ。
凶は、
突き落とすためじゃなくて、
問いを突き詰めるためにあったのかもしれない。
それでも続けるの?
少し意地悪そうに笑う、もう一人のわたし。
うん。
続ける。
やめない。
そう決めて、おみくじを結んだ。
鳥居の向こうの空は、
さっきよりも少しだけ明るく見えた。
わたしは、顔を上げた。
まだ、何も変わっていない。
でも、歩き出した。
あの時の44秒…
🎧Audioguide 音声⑤ 根津神社
神田豊島屋Rita-Shop 「結びの一杯」
御祝いに選んだのは、「利他」というお酒。
こちらは、豊島屋Rita-Shopでしか受け取ることのできない1本。
オンラインショップで注文はできるけれど、
最後は、この場所に足を運ぶ必要があるのだそう。
朝から、
神田明神
湯島天神
上野不忍池辯天堂
根津神社
を巡って来たことをお伝えすると、
「“利他”のラベルには、不忍池の蓮の葉がデザインされているんですよ」
と教えてくださいました。
さっき歩いてきた不忍池。
点だった出来事が、静かにつながっていく。
ご縁をいただいたようで、胸の奥があたたかくなりました。
店内は、伝統と老舗の風格を纏いながらも
小ぢんまりとした居心地の良さとセンスの光る空
間でした。
他にいらしたお客様はすぐに買い物を済ませ出
ていかれ、
気づけば、店内にはわたしとお店の方と二人だ
けになっていました。
不思議と圧迫感はなく、静かな店内でした。
ゆったりとした空間と時間、
穏やかな感覚…。
きっと、歩き疲れていたからかもしれません。
ようやく、目的の御神酒を求めることができる
安堵と、
ともこ先生が喜んでくださったら嬉しいな
という少し明るく、軽やかな気分でした。
店内で音声を録らせていただくことも、快くご了
承くださって。
けれど、いざ話し始めると少し緊張。
録れた声は、さっきの根津神社でのどん底の声と
はまるで違う、
そこから復活したような声でした。
声は、正直ですね。
お店の方は、物腰が柔らかで、押し付けることなく、
飾ることなく、このお店とお酒のことを語ってく
ださいました。
その佇まいが、とても心地よくて、
朝から歩き続けてきた疲れが、ふっと吹き飛んで
いきました。
もう1つ、連れて帰ることにしたのは、
御神酒「金婚」ミニ樽。
思いのほか小さかったけれど、
その瞬間に、縁起のよさがすっと伝わってきまし
た。
小さいのにちゃんと“樽“
祝いの気配をまとった、愛らしい存在。
「利他」と「金婚ミニ樽」
今日という一日をそっと象徴してくれるような
二つを抱えて店を出ました。
また来たい。
扉を開けると、店内は時が静か
に流れていました。レコーダーの赤い
ランプが灯る瞬間、全神経が、集中する。
🎧Audioguide 音声⑥ 豊島屋Rita-Shopにて
帰宅して…
たった一日の小さな旅でしたが、
自分と向き合う、大切な時間になりました。
新刊の巻末にある
「人生サイクルチャート作成シート」
に、書き込んでみる。
すると、
それはわたしにとっての「航海図」のようでし
た。
これまでの出来事がつながり、線となり
あぁ、ちゃんと流れてきたんだなぁ、と
胸の奥にすっと腑に落ちました。
今日の七福神めぐりは、
人生の航海図を辿る時間。
人生の歩き方は、
誰かのように歩くのではなく、
揺れながらも、
立ち止まりながらも、
自分の足で歩くこと。
そのことを、
もう一度 受け取りました。
15年前に歩いた根津界隈の道。
あの頃のわたしは、
道がなかったわけではなく、
まだ自分の航海図を知らなかっただけ。
今なら そっと言えます。
もう大丈夫だよ、と。
ここからまた、歩いていきます。
この記事を書いた人
数秘LIFE®︎研究家 橘ゆきの
研究テーマ:探究数との向き合い方と心地良くやすらげるメソッドの確立
目標:数秘LIFE®アンバサダーとして自身のブラッシュアップと数秘の奥深さ、おもしろさをアラ還女子ならではの言葉で伝えていきたいです。

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